2012年03月18日

最新技術解説 「分子標的薬」 その2 「夢の薬」の登場か?




安眠グッズ特集優れた効果分子標的薬の大きな効果は、これまでの抗癌剤で対応できなかった癌に対して、劇的な効果を上げるものが登場したことです。
例えば、グリベックによって慢性骨髄性白血病や消化管間質腫瘍の治療は一変しました。慢性骨髄性白血病の場合、グリベック治療による7年生存率は86%。以前は骨髄移植以外に道がなかった患者も、錠剤を飲むだけで生き続けられるようになりました。
また、腎細胞癌や肝細胞癌は、これまで化学療法の恩恵があまりありませんでした。とくに腎細胞癌では有効な薬剤はインターフェロンやインターロイキン2などのサイトカイン(免疫細胞から分泌されるタンパク質)のみだったところ、癌細胞の増殖に関わる複数のタンパクを標的としたスーテント(スニチニブ)やネクサパール(ソラフェニブ)といった分子標的薬が登場して、治療成績が大きく改善しました。
もちろん「既存の抗癌剤もある程度効くけれども、もっと優れた効果を得られる」という分子標的薬もあります。抗癌剤が耐性によって効かなくなった多発性骨髄腫に対してベルケード(ボルテゾミブ)はその約4割の患者の病状を安定させたという報告もあります。
夢の薬?こうした高い治療効果に加え、分子標的薬が登場した当初、より多くの患者が期待をかけたのが、細胞毒系の抗癌剤に比べて副作用が軽く済むということでした。
というのも細胞毒系の抗癌剤は、癌細胞だけでなく正常細胞も同じように攻撃してしまうために、重い副作用が現れます。しかも、白血球や血小板が減少したりする骨髄抑制や、脱毛、吐き気、消化管の粘膜障害による口内炎や下痢など、どの抗癌剤でもだいたい副作用がパターン化しているのが特徴です。
それに対して癌細胞だけを狙い撃ちする分子標的薬では、正常細胞への影響は少ないはずです。このため、効果が高く、副作用の少ない「夢の薬」とまで言われました。ところが蓋を開けてみれば、万事が期待通りとまでは行きませんでした。
副作用はさまざまこれまで多くの分子標的薬が登場しましたが、その評価は単純に下せないことが分かって来ました。分子標的薬の副作用が、薬によってさまざまなのです。
まず、肺癌治療薬として認可されたイレッサによる問質性肺炎は、よく知られています。ハーゼープシンは心不全を起こしやすい側面がありますし、アバスチンは胃腸など消化管に穴があく可能性があります。
他にも、皮膚症状や血栓、高血圧など、頻度は低いものの、場合によっては重い有害事象が起きる可能性があります。また、さらに明らかになってきたのが、人種による効果や副作用の違いです。
例えばイレッサは「東洋人、女性、非喫煙者、腺癌」という条件に該当しやすいことが分かって来ました。
実際、日本人は欧米人の3倍もイレッサの効き目が得られやすいという研究結果があります。ただし、副作用として問質性肺炎が起きる率も、日本人は欧米人の20倍も高いといいます。こうした人種差はイレッサだけでなく、とくに低分子のシグナル伝達経路阻害剤に顕著です。
市販後の副作用情報も重要分子標的薬についての今後の問題に、患者の高齢化もあります。日本は先進国の中でも最も急激に高齢化が進んだ国です。これまでの癌治療のガイドラインは、若くて全身状態がよい患者を対象に作られたものでした。
しかし、歳を取るほど癌になる可能性は高まります。そのため、高齢社会のいま、ガイドラインのよりどころである大規模臨床試験の被験者と実際の患者の層にズレが出ています。
例えば、アバスチンやネクサバール、スーテントは高血圧を引き起こす危険がありますが、高齢者にはもともと高血圧の人が多いもの。癌治療で血圧が上昇すれば、危険が高まります。このように高齢や持病などの不安要素を抱えた人をどう治療し、副作用にどのように対処するか、考慮しなければなりません。
分子標的薬の副作用は市販後の調査も重要で、医療現場に素早くフィールドバックする必要があります。


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まちかねこ…阪大生癒やすキャンパスの野良ネコたち
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120311-00000571-san-soci





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posted by はるとz6tb at 18:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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